だれでもいじめを行う可能性がある

職場でのいじめは正社員から派遣社員に対してだけではなく、派遣社員から正社員に対しても行われるものもあります。いじめはその職場で社員数が多い側が加害者となるケースが多く、正社員よりも派遣社員が多い職場では、正社員が被害に遭う場合も十分にあるのです。

いじめの原因は、主に派遣と正社員、新人とベテランといった立場の違いなどによるコミュニケーション不足が考えられます。同じ職場で働く人間とコミュニケーションが不足すると、些細な言葉のニュアンスや行き違いによる誤解を解くことが難しくなり、それが思わぬ反感を買うことにも繋がります。コミュニケーション不足が人間関係に影響しいじめの原因となるのは、どの現場にも共通している問題と言えるでしょう。

しかし、中でも顕著なのが人手不足に悩んでいる業界です。介護の現場などは交代制のシフトがあったり、激務であることも少なくないので、他の業種よりもさらに職員同士のチームワークが重要になります。だから、チームワークを乱すような報告や連絡といったコミュニケーションが出来ない職員への評価は低くなり、存在自体を軽視したり、排除したりしようとする動きが高まってしまうのです。

また、介護の現場はその仕事内容から非常にストレスが溜まりやすく、そのストレスを同じ職員に向けることもいじめに繋がる要因になっています。さらに、派遣と正社員とでは、給与の差や残業の有無、福利厚生などに違いがあるため、それを理由に妬み嫉みからいじめに繋がることもあるのです。しかし、雇用形態の格差については、自分ではどうにもならないので、もしもいじめを受けた場合には、まずは現場の責任者に相談して、解決しなければネット上の情報を参考にしたり、職場を変えるといったことも考えたほうが良いかもしれません。